トッド・ラングレン at すみだトリフォニーホール

ライブレポ

行ってきましたトッド・ラングレン。
会場は錦糸町のすみだトリフォニーホール。

実を申せば彼の音はカミさんの方が詳しい。最初は彼女に教えてもらったようなもの。「まさか見れると思わなかった」と喜んでいたのは、僕より彼女でした。

もう彼も70歳なので、どんな風なんだろうと思ったら、それはもう元気なトッド様でした。ステージを動く動く、踊る踊る、ハイトーンまで伸びるボーカルも現在進行形のギタープレイも素晴らしかった。

アルバムを聴いていても思うのだけど、とにかく「えらいこっちゃ」と思うぐらい彼のサウンドは緻密。しかも「こう来たらこう来る」とかじゃなくて、「こう来るかと思ったら、こう来てみた」という裏切り感が最高なんです。

緻密な音って漠然とBGMで流していると、平べったく聞こえかねない。トッドはじっくり構えて聞くに限る。スタンディングよりも目を閉じてでも全身で彼の音のシャワーを浴びるに限ります。

お約束の「Q&A」コーナーでこんな質問がありました。
「ドラッグや宗教(通訳の人は「スピリチュアル」と言うニュアンスで訳していた)にハマるミュージシャンが多い中で、あなたは常にトッド・ラングレンでいることができる。その理由は何故ですか?」

急遽、応援に駆り出されたいちファンで英語が堪能な女性が、通訳をしてくれたのですが、その解答が面白かった。

「それはね、僕はそういう人たちよりもFamousだからだよ」

ギターのジャック回りかな?機材のトラブルに見舞われるというアクシデントがありましたし、どうもクラシックのホールだと音がグルグル回ってしまい、細かい楽器のニュアンスがイマイチだったけど(そんなこんなでトッドが若干怒ってたようにも見えた)、名盤の名曲織り交ぜての緻密な音の魔法に酔いしれた2時間ちょっとでした。

バックで流れる映像も楽しかった。Youtubeなどで1970年代のトッドを見ることなんてなかったわけですが、「宅録シンガーソングライター」という事前のイメージとは違って、結構グラムロックの時代を駆け抜けたロックミュージシャン然としていたんですなぁ。

トッドは相変わらず真実のスーパースターで魔術師で未来から来た世捨て人なんだなぁと思ったわけですよ。

あと個人的な印象だけど、ドラムの人いいな。とても歌心のあるドラミングで、かといって性急じゃなくてもったりした感じがたまらない。トッドのお気に入りのドラムさんなんだろうな。

驚いたのは世界中のライブのセットリストを公開している「setlist.fm」に、いち早く今回のライブのセトリが公開されていたってこと。

帰宅して確認したら、もうUPされていた(しかも今日みたらSEまで追加されていた!)

お客さんの誰か、曲名メモっていたのかな。それにしても凄い早業だと思ったのです。

1st Stage
How About a Little Fanfare? [SE]
01 I Think You Know
02 Open My Eyes(Nazz song)
03 Hello It’s Me(Nazz song)
04 We Gotta Get You a Woman
05 I Saw the Light
06 Black Maria
07 An Elpee’s Worth of Toons
08 Sometimes I Don’t Know What to Feel
09 Too Far Gone
10 A Dream Goes on Forever
11 The Death of Rock and Roll
12 Can We Still Be FriendsP
13 Real Man
14 Love of the Common Man
15 Couldn’t I Just Tell You
16 Fair Warning

Stage 2
A Treatise On Cosmic Fire (II. The Fire Of Mind or Solar Fire) [SE]
17 The Individualist(Led by a Q&A session)
18 Black and White
19 I Don’t Want to Tie You Down
20 Determination
21 Cliche
22 Drive

Encore
23 The Want of a Nail

早速プレイリストを作って、今日は職場で追体験していたのは言うまでもありません。

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